痛みの違いによる治療を少しでもご紹介します。
頭痛の違い
頭痛にはいろいろなタイプがありますが簡単に分けると3種類あります。
一つは緊張型頭痛・・・これは漢字の通り筋肉が原因で頭が締め付けられるような感覚がある頭痛です。対策としては筋肉の緊張をほぐす、姿勢の改善などです。
二つ目は偏頭痛・・・脈を打つようにズキズキと痛む頭痛です。これは自律神経系のバランスが悪く交感神経が優位になりなり起こります。改善方法としては軽めのマッサージなどでリラックスする時間を作る、ゆっくりとストレッチするのも効果的です。
三つ目は群発性頭痛・・・人数としては少ないですが頭痛が決まった時間や一定期間だけに起きる。激しい痛みで原因としては明らかになっていない点もありますが血管の拡張と言われています。対策は痛む場所を冷やす事や日常の生活改善などです。
まだまだ頭痛の種類はたくさんあります。まずはお近くのお医者さんで相談を受けて下さい。
肩関節の痛み
肩関節の痛み 肩関節周囲炎や五十肩の痛みは痛みの症状や時期により治療が変わってきます。 急性期(疼痛が最も強く現れる)、慢性期(疼痛は軽快しているが運動制限(拘縮)が残っている)、回復期(関節拘縮が改善する)の3段階に分類されます。
急性期では、炎症を起こした腱板や肩峰下滑液包の痛みが主ですが、周辺組織に炎症が広がる場合もあり、肩周辺のかなり広い範囲に疼痛を感じます。安静にしていても痛みは強く(安静時痛)、夜間に激しいのが特徴です。その痛みは肩だけでなく、時に肩から上腕にも放散します。
治療としては安静が主であまり激しく動かしたりしないことです。大体の方はこの時期に動かないと困ると思い動かしすぎてさらに悪化します。また痛む腕を支えていないと動けない、安静時痛がなかなか引かないなどの症状がある場合は石灰が溜まっていたり腱板断裂などの疑いがありますので精検などが必要になります。
急性期が過ぎて慢性期になると、安静時痛は消失します。しかし、腕(上肢)を挙げていく途中で痛みを感じ、肩関節の動きが制限されています。とくに肩関節の内旋・外旋制限が残ることが多いです。
この時期はゆっくりと動かしていき肩の周りの筋肉や関節の動きを出して肩の動きが硬くならないようにそして回復期が来た時にスムーズに治る準備をします。
回復期になると運動制限も徐々に改善して、運動時痛も消失します。 この時期に何もしないとずっと痛みが残る場合があります。
時期に合わせた適切な治療をしましょう。
膝関節の痛み
膝関節の痛みは様々です。急に痛くなってきた急性期(炎症)の痛み、立ち上がる時や歩き始める時などもうずっと痛み続けている慢性期の痛みです。
急性期の痛みは左右を比べて腫れているのか、赤みがあるのか確認します。腫れていたり安静時痛がある場合はアイシングをし安静です。場合によっては固定します。歩けない、膝の力が抜けるなどの症状がある場合は靱帯損傷や半月板の損傷が可能性があるので検査を受けましょう。
慢性期の痛みに対しては温める治療をします。サポーターなどを着けて常に温かい状態にする事をお勧めします。立ち上がりや歩き始めの痛みは変形性膝関節症の初期段階の症状なので早めに治療をしましょう。特に両方の膝を伸ばして痛い膝の方が曲がっている、痛くて伸びない場合などの症状がある方はまだ大丈夫などと思わず早めの治療をお勧めします。
また歩行で常に痛い方でも改善していく事は十分にあります。諦めずに治療や運動療法を続けましょう。